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直接原価計算とは

重要度★★☆☆☆ 2級工業簿記無料講座第11章-3のアイキャッチ画像

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1.直接原価計算と全部原価計算における原価の分類

全部原価計算における原価の分類

これまで皆さんが学習してきた伝統的な製品原価計算では、製造原価について変動費・固定費という分類はせずに、すべて製品原価として原価を製品に集計することによって月末仕掛品原価や完成品原価を計算しました。

また、販売費及び一般管理費はすべて期間原価として、その期に発生した額をそのまま損益計算書に費用として計上しましたが、このような方法を全部原価計算といいます。

全部原価計算における原価の分類

直接原価計算における原価の分類

前回までに学習したCVP分析は、利益管理という点において有用なのですが問題点が1つあります。それはCVP分析を行うためには、原価を変動費と固定費に分類する必要があるということです。

しかし、これまで勉強してきた全部原価計算は原価を変動費と固定費に分けることはしません。全部原価計算でもCVP分析を行うことはできますが、全部原価計算による損益計算書では変動費と固定費の内訳が不明なので、CVP分析などの経営管理や経営分析などの観点からは少々不都合があるのです。

そのため、変動費と固定費を分類した損益計算書を作成する必要があるわけです。

具体的には、製造原価のうち変動製造原価のみを製品原価として製品に集計し、固定製造原価は販売費及び一般管理費と同じく期間原価として発生した期の費用に計上します。

また、販売費についても変動費と固定費に分類して表示します(※通常、一般管理費の大部分は固定費なので、当サイトでは一般管理費はすべて固定費と仮定します)。

このような方法を直接原価計算といいます。

直接原価計算における原価の分類

2.直接原価計算による損益計算書の特徴

全部原価計算と直接原価計算の損益計算書(営業利益まで)を比較すると、以下のようになります。

全部原価計算の損益計算書

全部原価計算では、製造原価、販売費、一般管理費という原価の分類を重視して損益計算書を作成します。

まず売上高から売上原価を差し引いて売上総利益を計算し、売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いたものを営業利益として表示します。

なお、全部原価計算では変動製造原価と固定製造原価はともに製品原価として処理されるので、売上原価は変動費と固定費の両方から構成されることになります。

全部原価計算の損益計算書

直接原価計算の損益計算書

直接原価計算では変動費・固定費という原価の分類を重視して損益計算書を作成します。

直接原価計算では変動製造原価のみを製品原価として処理するので、売上原価は変動製造原価のみから計算されます。損益計算書ではこれを変動売上原価として表示し、売上高からこの変動売上原価を差し引いたものを一旦、変動製造マージンとして表示します。

また、販売費のうち変動費部分を変動販売費として表示し、変動製造マージンから変動販売費を差し引いて貢献利益を計算します。貢献利益とは売上高から変動費を差し引いたものをいいます。

最後に、貢献利益から固定費(固定製造原価、固定販売費及び一般管理費)を差し引いて営業利益を計算します。

直接原価計算の損益計算書

ここまで直接原価計算についてざっと説明してきましたが、多くの方はいまいちピンと来ていないと思います。原価計算は問題を解きながら理解するのが一番手っ取り早いので、次のページでは例題を使って実際に直接原価計算による損益計算書を作成してみましょう。

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