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総合原価計算における原価の配分方法②~先入先出法による計算方法~

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前回に引き続き、総合原価計算における原価の配分方法を学習します。今回は先入先出法による計算方法を解説していきます。

1.先入先出法とは

先入先出法とは

先入先出法とは古いものから順番に完成させていくと仮定して原価を配分する方法をいいます。

つまり、まず月初仕掛品をすべて完成させてから、次に当月投入分の加工に取り掛かると考えて計算していく方法です。

先入先出法とは?

この考え方によると、月末仕掛品はすべて当月投入分から構成されているということになり、逆に完成品は月初仕掛品から完成した部分と当月投入分から完成した部分の両方から構成されているということになります。

先入先出法は材料消費価格の計算や商品の払出単価の計算などで、これまでも何回か出てきているのでどういう計算方法かはイメージできると思います。

2.先入先出法による計算方法

例題

次の資料より、先入先出法によって完成品総合原価と月末仕掛品原価及び完成品単位原価を求めなさい。

1.生産データ

生産データ

注)材料はすべて始点で投入している。( )内は加工進捗度を示す。

2.製造原価データ

製造原価データ

直接材料費の計算

先入先出法のイメージ

先入先出法では、まず月初仕掛品の全部が完成品となり、次に当月投入分の一部が完成品になると考えるので、完成品は月初仕掛品の原価全部と当月投入分の単価で計算した部分から構成されています。

月末仕掛品はすべて当月投入分から構成されているので、当月投入分の単価を使って計算していけばいいということになります。

ボックス図

先入先出法での直接材料費の計算

完成品の直接材料費
=月初仕掛品原価+当月投入当月完成品原価
=¥136,000+@¥470×¥1,600個
¥888,000

月末仕掛品の直接材料費
=当月投入分の単価×月末仕掛品量
=@¥470×600個
¥282,000

※当月投入分の単価=当月製造費用(直接材料費)¥1,034,000÷当期投入量2,200個

加工費の計算

加工費の計算では、仕掛品については加工進捗度を掛けた完成品換算量を使って計算することに注意してください。

月初仕掛品の完成品換算量は320個(=400個×80%)、月末仕掛品の完成品換算量は240個(=600個×40%)、完成品は2,000個なので、貸借の差額により当期投入量(換算量)は1,920個となります。

ボックス図

先入先出法での加工費の計算

以上より、完成品及び月末仕掛品に含まれる加工費は次のようになります。

完成品の加工費=月初仕掛品原価+当月投入当月完成品原価
=¥115,200+@¥430×1,680個
¥837,600

月末仕掛品の加工費=当月投入分の単価×月末仕掛品換算量
=@¥430×240個
¥103,200

※当月投入分の単価=当月製造費用(加工費)¥825,600÷当期投入換算量1,920個

例題の答え

完成品総合原価 直接材料費¥888,000+加工費¥837,600
¥1,725,600
月末仕掛品原価 直接材料費¥282,000+加工費¥103,200
¥385,200
完成品単位原価 完成品総合原価¥1,725,600÷完成品量2,000個
@¥862.8

前回と今回の内容では、平均法と先入先出法の仕組みを解説するためにあえてめんどくさい計算方法を使っています。実はもっと効率的に計算する方法があるのですが、次のページではその方法をご紹介します。

3.まとめ

まとめ
  • 先入先出法とは古いものから順番に完成させていくと仮定して原価を配分する方法をいう。
  • 先入先出法では、完成品は月初仕掛品原価の全部と当月製造費用の一部から構成されている考える。
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