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第1章-2:現金過不足の意味と仕訳方法



現金過不足の意味

現金過不足とは

何らかの理由で、金庫の中に実際にある現金と帳簿(現金出納帳)における現金の金額が一致しない場合がありますが、この両者の差額を現金過不足といいます。

現金過不足が存在する場合、帳簿上の現金の金額を実際の金額に調整することが必要となります。このときの処理で重要なことは帳簿の金額を実際の金額に合わせるということです。

face01 実際にあるお金が真実の金額だもんね。

現金過不足の処理方法

現金過不足の処理は次のように3段階に分けて考えていきます。

①現金の過不足が判明したとき

②過不足の原因が判明したとき

③決算まで原因が判明しなかったとき

現金過不足の処理方法

以上3つの処理方法について、具体例を使って順番に説明していきます。


①過不足が判明したとき(現金が不足しているケース)


例題 金庫の現金を調べたところ実際の残高が¥1,000であるのに対して、帳簿残高は¥1,300であった。

face01 帳簿の金額より実際の金額が¥300少ないよ。

まず第一段階では先程言ったように帳簿の金額を実際の金額に合わしますが、そのために必要な仕訳は次のようになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金過不足 300 現金 300

帳簿の金額を実際の金額に合わすために帳簿上の「現金」を¥300減らしました。

face01 実際のお金を増やしたり減らしたりはできないもんね。

はい。ですからまず、帳簿上の「現金」を減少させるために貸方に「現金」を記入します。そして次に、その相手科目として「現金過不足」を反対側(この場合は借方)に記入します。

少し難しい言い方をすれば、現金の不足分を現金過不足勘定の借方に振り替えた(移し替えた)ということになります。これにより、現金勘定の残高は実際残高の¥1,000になり、現金過不足勘定の借方には現金の不足分が記入されます。

【現金が不足しているケース(例)実際残高¥1,000<帳簿残高¥1,300】

現金が不足しているケース

ちなみに、この例題は現金が不足しているケースですが、現金が過剰な場合は借方と貸方が逆になるだけで考え方は同じです。

【現金が過剰なケース(例)実際残高¥1,300>帳簿残高¥1,000】現金が過剰なケース

face01 ところで「現金過不足」は資産なの?それとも負債?

どちらでもありません。現金過不足勘定は一時的に用いられるだけの仮の勘定です。 あとで説明しますが、この現金過不足勘定は最終的には必ずゼロとなって消えます。したがって、貸借対照表などに現れることはないのです。


②過不足の原因が判明したとき


例題 現金過不足¥300の原因を調べところ、そのうち¥200は水道光熱費であることが判明した。

原因が判明した場合は、現金過不足から該当する科目へ振り替えます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
水道光熱費 200 現金過不足 200

処理の方法としては、まず、水道光熱費は費用ですので増加(発生)すると借方に記入します。そして、その反対側に現金過不足を記入します。

つまり、借方にある現金過不足¥300のうち、原因が判明した¥200を水道光熱費に振り替えた(移し替えた)ということになります。

過不足の原因が判明したとき


③決算まで原因が判明しなかったとき


例題 現金過不足のうち¥100については決算になっても原因が判明しなかった。

決算になってもまだ現金過不足勘定の借方に¥100が残っています。これに関しては、ついに原因が判明しなかったので雑損勘定(費用)に振り替えます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
雑損 100 現金過不足 100

決算まで原因が判明しなかったとき

このように、現金過不足勘定の金額はすべて他の勘定へ振り替えられることによって、最終的にはゼロになって消えます。

なお、例題のケースとは逆に現金の実際有高が帳簿残高よりも過剰だった場合には、現金過不足勘定の残高を貸方の雑益勘定(収益)に振り替えることになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金過不足 *** 雑益 ***



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 第1章:現金および預金
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 第3章:手形取引
 第4章:有価証券および固定資産
 第5章:その他債権債務等
 第6章:決算手続き
 第7章:帳簿および財務諸表
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