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第6章-8:決算振替の意味と手順

さて、決算整理も無事に終わりました。しかし、当期純利益を計算するのにはまだ不十分です。なぜなら、収益と費用の各勘定科目がバラバラに散らばっているからです。これらを1か所に集め、当期純利益を計算するための新たな勘定科目を設定します。

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決算振替とは

帳簿上で当期純利益を算定するための手続きを決算振替(けっさんふりかえ)といいます。決算振替は①収益の振替え②費用の振替え③資本金への振替えという3段階の手順で行なっていきます。

face01 それじゃあ、いってみよう!


決算振替の手順

①収益の振替え

まず、帳簿上で当期純利益を計算するために損益勘定というものを設けます。そして、すべての勘定の中で収益に属するものを損益勘定の貸方へ振替えます。

例えば、当期の収益が「売上」の¥15,000と「受取利息」の¥1,000だけだったとすると、仕訳は以下のようになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売上
受取利息
15,000
1,000
損益 16,000

face01 「売上」と「受取利息」は収益だから貸方じゃないの?

この仕訳は各収益の金額を損益勘定の貸方へ振り替えた(移し替えた)ことを意味しています。

収益項目から損益勘定への振替え

②費用の振替え

次に、費用に属する勘定も収益のときと同様に損益勘定の借方へ振替えます。

例えば、当期の費用が「仕入」(決算整理後)の¥9,000と「支払利息」の¥2,000だけだったとした場合、費用の振替えの仕訳は次のようになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
損益 11,000 仕入
支払利息
9,000
2,000

ちなみに、この「仕入」は決算整理後の金額(「しいれ・くりしょう、くりしょう・しいれ」の仕訳を行なった後の金額)ですから売上原価の金額を表しているということに注意してください。

費用項目から損益勘定への振替え

③資本金への振替え

利益は(収益-費用)で計算されますので、当期に発生した収益と費用を全て損益勘定へ振替えた結果、損益勘定の借方(費用合計)と貸方(収益合計)の差額が当期の利益(または損失)を表すことになります。

そして、その利益を資本金勘定(純資産)の貸方へ振り替えます。

借方科目 金額 貸方科目 金額
損益 5,000 資本金 5,000

face01 たしか純資産は貸方の項目だったね。
損益勘定から資本金勘定への振替え

この例の場合は、収益>費用となり純利益が出ますので「資本金」は増加しますが、逆に収益<費用で純損失が発生するケースでは「資本金」は減少します。

したがって、当期純損失が出る場合は、資本金勘定の借方に振り替えることになります。

収益>費用 当期純利益の発生 「資本金」の増加(資本金勘定の貸方に振り替える)
収益<費用 当期純損失の発生 「資本金」の減少(資本金勘定の借方に振り替える)



ポイントチェック!

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1.帳簿上で当期純利益を計算するために損益勘定を設け、費用を損益勘定の借方へ、収益を損益勘定の貸方へ振替える。

2.損益勘定において貸借の差額が当期純利益(または当期純損失)となる。
①借方(費用)の合計額<貸方(収益)の合計額→当期純利益
②借方(費用)の合計額>貸方(収益)の合計額→当期純損失

3.損益勘定における貸借差額を資本金勘定へ振り替える。
①当期純利益→資本金勘定の貸方へ(資本金の増加)
②当期純損失→資本金勘定の借方へ(資本金の減少)


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