問題
以下の取引について仕訳を示しなさい。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。
現金 | 当座預金 | 普通預金 | 受取手形 |
売掛金 | 前払金 | 支払手形 | 買掛金 |
前受金 | 売上 | 仕入 | 発送費 |
- 当社は、得意先A商店から¥350,000の商品の注文を受け、その予約金として¥100,000を現金で受け取った。
- 1.の注文通り、A商店へ商品¥350,000に送料¥2,000を加えて販売し、代金のうち¥100,000は注文時に受け取った手付金と相殺し、残額は掛けとした。また、送料¥2,000を運送会社に現金で支払った。
- 当社は、仕入先B商店へ¥200,000の商品の注文を行い、その予約金として商品代金の20%を現金で支払った。
- 3.の注文通り、B商店から商品¥200,000が到着した。商品代金から、注文時に支払っている手付金を差し引いた残額は月末に支払うこととした。また、商品の引取運賃¥1,000(当社負担)を運送会社に現金で支払った。
解答
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
1 | 現金 | 100,000 | 前受金 | 100,000 |
2 | 前受金 | 100,000 | 売上 | 352,000 |
売掛金 | 252,000 | |||
発送費 | 2,000 | 現金 | 2,000 | |
3 | 前払金 | 40,000 | 現金 | 40,000 |
4 | 仕入 | 201,000 | 前払金 | 40,000 |
買掛金 | 160,000 | |||
現金 | 1,000 |
解説
1.の解説
予約金を受け取ったときは、将来商品を引き渡す義務として、これを前受金(負債)で処理します。
MEMO
予約金を受け取っただけでは売上を計上できません。2.の解説
商品を引き渡したときに売上を計上するとともに、義務がなくなったので前受金を減少させます。
MEMO
指示にある通り、送料を加えた金額を売上とします。もし発送費が当社負担であった場合は、次のように売上の金額は商品代金のみとなります。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
前受金 | 100,000 | 売上 | 350,000 |
売掛金 | 250,000 | ||
発送費 | 2,000 | 現金 | 2,000 |
3.の解説
予約金を支払ったときは、将来商品を受け取る権利として、これを前払金(資産)で処理します。
4.の解説
商品を受け取ったときに仕入を計上するとともに、権利が無くなったので前払金を減少させます。
MEMO
当社負担の引取運賃は仕入に含めて処理します。