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サービス業の処理2~一定の期間にわたり充足される履行義務~

「一時点で充足される履行義務」と「一定の期間にわたり充足される履行義務」のどちらに該当するかで、売上の計上のタイミングや方法が異なってきます。今回は後者について学習します。

一定の期間にわたり充足される履行義務とは

前回学習したように「一時点で充足される履行義務」に該当する場合は、ある一時点(商品の販売時やサービスの提供時)において売上を計上しますが、サービス業の形態によっては一定の期間にわたって継続的にサービスを顧客へ提供する場合もあります。

このように、サービスの提供が「一定の期間にわたり充足される履行義務」に該当する場合は、サービスを提供する期間や進捗度に応じて収益(売上)を認識します

履行義務のイメージ

一連の処理方法と表示方法

代金を前受けしたとき

例題1

当社は簿記の受験教室を経営している。来月に開講予定の1級コース(期間1年)の受講料200,000円を現金で受け取った。

収益を計上する前に(履行義務を果たす前に)対価を受け取った場合は契約負債で処理をします。

借方金額貸方金額
現金200,000契約負債200,000

契約負債はすでに学習済みです

契約資産と契約負債~基礎知識と仕訳のやり方~

決算時

例題2

決算日現在、例題1の講座は6割の提供を終えている。なお、このサービス提供分に係る費用90,000円は仕掛品勘定で処理している。

サービスの6割の提供を終えているので、これに相当する部分を役務収益と役務原価に計上します。

まず、先に受け取っていた金額のうち6割の120,000円(=200,000円×0.6)を契約負債から役務収益に振り替えます。同時に、このサービス提供分に係る費用90,000円を仕掛品から役務原価へ振り替えます。

借方金額貸方金額
契約負債120,000役務収益120,000
役務原価90,000仕掛品90,000

サービスの提供を終えたとき

例題3

本日、例題1の講座(残りの4割)はすべて提供を終えた。なお、このサービス提供分に係る費用60,000円は仕掛品勘定で処理している。

サービスの提供をすべて完了したときは、契約負債の残額(4割)とこのサービス提供分に係る費用をそれぞれ、役務収益と役務原価へ振り替えます。

借方金額貸方金額
契約負債80,000役務収益80,000
役務原価60,000仕掛品60,000

役務収益と役務原価の表示方法

役務収益と役務原価の表示

商品売買業とサービス業の両方を行っている会社の場合、損益計算書にはこのように表示します。

復習問題

2級仕訳問題集part.1のQ.1-20~Q.1-21を解きましょう!